当院では、超高濃度ビタミンC点滴療法を行っております。
■ 超高濃度ビタミンC点滴療法(IVC)とは?
超高濃度ビタミンCを静脈からの点滴で投与する治療です。
ビタミンCには、コラーゲン合成、抗ウィルス作用、免疫増殖作用をはじめとして、多くの働きがありますが、静脈から投与することにより、経口摂取を上回る効果があると言われています。IVCについて、米国で2005年に抗癌作用についての論文が発表されてから、米国を中心に全世界で急速に普及され、現在米国内では2万人以上がこの点滴治療に関わっています。
日本国内でも近年、がんの治療や予防、または、美容美白効果を目的としてIVCを導入する医療機関が急増しています。
■効能効果
1.しみの改善と予防、美白効果
・メラニンを作る酵素であるチロシナーゼを阻害し、メラニン色素の生成を抑制することにより、しみの改善や予防、美白効果があります。
2.コラーゲンの生成促進
・ビタミンCはコラーゲンを合成するための酵素の働きを助けます。
・IVCによりコラーゲンの生成が促進されると、肌のはり、しわ、たるみの改善や、お肌の老化予防に効果を発揮します。
3.にきびの改善、毛穴の引き締め
・ビタミンCは過剰な皮脂の分泌を抑え、にきびをできにくくします。
・皮脂腺の働きを抑えることで、毛穴の引き締め効果もあります。
4.優れた抗酸化作用
・紫外線、ストレスなどで生まれる活性酸素は老化の大きな原因のひとつです。
・ビタミンCの強い抗酸化力は、活性酸素を除去し、多くの生理機能と遺伝子レベルに作用して細胞の寿命を延ばし、肌の老化を遅らせる効果があります。
5.抗ストレス作用
・人はストレスを感じると、これに対抗するために、抗ストレスホルモンをつくりますが、その際にビタミンCが必要となります。
6.免疫力強化
・ビタミンCは免疫に関わるタンパク質の合成に必要です。
・また、ウィルスと戦う白血球の働きを強化することで、風邪にかかりにくくし、風邪の回復を早める効果もあります。
7.動脈硬化の予防
・ビタミンCは過剰なコレステロールを胆汁酸に変えて外部へ排出する働きがあり、動脈硬化を予防します。
8.抗癌作用
・癌細胞は正常細胞に比べてブドウ糖の取り込みが多い細胞です。ビタミンCはブドウ糖とほぼ同じ構造なのでがん細胞に集まりやすい特性を持っています。
・癌細胞は正常細胞に比べて活性酸素を中和するカタラーゼが不足しています。ビタミンCは高濃度になると活性酸素を発生します。正常細胞は活性酸素を中和するカタラーゼにより全く影響を受けず、癌細胞のみが破壊されます。
・IVCにより痛みや吐き気、嘔吐が減少し、食欲や元気、活力が改善することでQOLが向上します。
9.料金
ビタミンC量 | 価格(税込) |
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10g | 6,000円 |
20g | 12,000円 |
30g | 14,000円 |
適宜、以下の検査を行います。
検査 | 価格(税込) |
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G6PD検査※(初回投与前) | 9,000円 |
ビタミンC血中濃度(必要時) | 6,000円 |
※G6PD:赤血球にある酵素。この酵素が欠損している場合、ビタミンCが作る過酸化水素により赤血球の膜が壊れてしまう溶血という現象が起こり、貧血となります。初めての患者様は、この酵素を持っているかどうかの検査を受けていただきます。